AWSの認定資格試験を自宅でオンライン受験してみた
こんにちは、システム統括部インフラ課ブログ担当です。
先日、AWSの認定資格試験を自宅でオンライン受験する機会がありました。
テストセンターでの受験と比較して、オンライン受験特有の注意点や準備のポイントがいくつかあったので、この記事では、私の体験を踏まえ、その違いについてお伝えしたいと思います。
なお、ここで記載する内容はあくまでも個人の経験・見解に基づくものとなりますので、実際にオンライン受験を検討されている方は、最新の情報について必ず公式サイトを確認してください。
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/AWS/Online-Proctored.aspx
必要なもの
- 要件を満たしたPC
試験専用アプリケーションを起動するために、PCの設定変更が必要になることがあります。
そのため、仕事用のPCではなく、個人所有のPCを使用することを推奨します。
- webカメラ、マイク
これらは試験官とのコミュニケーション、そして試験中の監視に使用されます。
特に、チェックイン時には部屋の360度チェックを行う必要があるため、取り回しの良い外付けのWebカメラが便利です。
- 安定したインターネット環境
試験中はWebカメラが常にオンの状態となるため、安定した帯域を確保できる通信環境が必要です。
可能であれば有線接続が望ましいと思います。
- 一人になれる静かな部屋
試験中は他人が立ち入ることのできない静かな空間が必要です。
図書館やカフェのような公共の場所での受験は避けましょう。
- 顔写真付きの身分証明書
運転免許証、パスポート等を用意しましょう。
- スマートフォン
試験前のチェックインの際に使用します。事前に必ず充電しておきましょう。
受験の流れ
ざっくりですが、以下の様な流れになります。
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①システムテスト
②試験予約
③事前準備
④受験
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①システムテスト
まずは、受験に使用するPCでonVueのサイトにアクセスし、OnVueアプリケーションをダウンロードしてください。ダウンロード後、アプリケーションを実行します。インターネットの通信速度が適切か、マイクやWebカメラが正常に機能するか、また試験アプリケーションの実行を妨げる可能性のある常駐ソフトがないかなどをチェックします。
②試験予約
予約方法はテストセンターでの現地受験の申し込みと同じです。
AWS認定ウェブサイトにログイン後、受験したい試験を選択します。その後、試験オプションの選択画面で「onVUEオンライン試験」を選択し、利用可能な日時に予約をします。
③事前準備
※個人的にこの工程が一番大変でした。キッチリ準備しておかないとチェックイン時、試験官に色々と突っ込まれて試験前に集中力が切れかねないので、万全の状態で試験に臨めるようにしましょう!※
- 机の準備
机の上にはPC・ディスプレイ・マウス・キーボード・本人確認書類・スマートフォン、飲み物以外を置くことが許されていないので、それ以外の物は全て片付けましょう。本人確認書類とスマートフォンはチェックイン後、手の届かない場所に動かす様指示があります
試験中に使用できるディスプレイは1台のみです。2台以上使用している場合は、事前に片方を別の部屋へ移動させておきましょう。
また、ノートPCを使用する際の注意点として、ノートPCの画面も1つのディスプレイとしてカウントされます。外付けディスプレイを使用する場合は、ノートPCを閉じた状態で受験する必要があるので、閉じても電源が切れないよう事前に必ず設定を確認しておきましょう。
机の周囲や下もチェックされるので、物を置いている場合はあらかじめどかしておきましょう。
参考画像
- 部屋の準備
部屋の中に本棚がある場合は、布で隠すなどの対策が必要です。 また、英単語が書かれたポスター類も隠すよう指示されることがあるようなので、外しておくのが無難です。
テレビがある場合は、別室に移動させましょう。 難しい場合は布をかぶせて隠す作戦も有効です。
自分の場合、仕事部屋兼物置で受験したので、背景はモノだらけの状態でした。
他の受験者の方のブログを参考に、家の中にある布(カーテン、シーツ等・・・)を総動員して何とか乗り切りました。
参考画像
- 本人確認書類の準備
自分は運転免許証を用意しました。
④試験
チェックインではwebカメラを通じ以下の様な項目について、試験官からチェックを受けます。
- 部屋全体と机の上および周囲の確認
- 腕時計をしていないこと、眼鏡をしている場合カメラが付いていないことの確認
- その他試験中における注意事項の連絡
スムーズにいかないことも想定し、必ず30分前にチェックインするようにしましょう。
チェックインが終われば、いよいよ試験開始です!
試験中の注意点
試験中に許されない行為には以下のようなものがあります。
- 離席
テストセンターの受験では試験中トイレに行くことが許されますが、オンライン受験では許可されていません。必ず事前に済ませておきましょう。
- 部外者の侵入
一人暮らしの方は心配無用ですが、同居人がいる場合は試験中部屋に入ってこないように事前に伝えておきましょう。
我が家では猫を飼っており、勝手に扉を開けて入ってきては背後で寝ている、なんてことがままあるので試験の際は扉を内側からロックしました。
参考画像
- 喋る
不正防止の観点から喋ることはできません。たとえ口パクで声が出ていなくても注意されてしまうようなので気を付けましょう。
- 手で口や顔を覆う
こちらも不正防止の観点から禁止されています。
自分は考え事をする際に口の周りに手を置く癖があるのですが、試験中2回ほど注意されてしまい、次にやったら試験中止の可能性もあると言われ、かなりひやひやしました。
オンライン受験のメリットとデメリット
以上を踏まえて、オンライン受験のメリットとデメリットを整理してみました。
メリット
- テストセンターまでの交通費がかからない
- テストセンターまでの交通手段や移動時間を考慮しなくて良い
- 慣れた環境で試験に臨むことが出来る
デメリット
- 準備に手間がかかる
- 試験官のチェックが厳しい
- 離席が許されないので、長丁場の試験だとトイレが不安
自分の場合、普段からリモートワークで業務を行うことが多く、自室での作業や学習が多いため、慣れた空間で受験できる点は非常に大きなメリットだと感じました。
一方、部屋の準備と後片付けが大変で、当然試験官の監視も厳しいものとなるので、一概にオンライン試験の方が優れているとも言えないなと感じました。
おまけ:GCPの場合
AWSの認定資格試験をオンラインで受験した後、GCPの認定資格試験もオンラインで受験してみました。
概ね、AWSと同様の流れでしたが、いくつかの点で異なりました。
・ほぼ24時間試験予約が可能
→試験官はAIなんでしょうか・・・?
・試験中の制約がAWSよりやや緩やかに感じた
→顔を触る癖を注意されることはありませんでした。
・本人確認書類に運転免許証が使えなかった
→アカウント登録時の氏名がローマ字だったため、チェックインの際に氏名がローマ字表記されている書類を提示するように言われてかなり焦りました。(幸いパスポートがあったので事なきを得ましたが・・・)
逆にアカウントの氏名を漢字で登録している場合、パスポートが使えず、運転免許証など氏名が漢字で記載されている書類が必要とのことなのでお気を付けください。
参考サイト: Google Cloud 認定試験をリモートで受けたらトラブル続きだった
https://zenn.dev/hotaka_noda/articles/0400a732768bdd#%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E7%B6%9A%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%8F%97%E9%A8%93%E5%89%8D%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF
以上、
この受験記録がAWS認定資格試験のオンライン受験を検討されている方の参考に少しでもなれば幸いです。
それでは。