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スプラトゥーン3の感情分析をしてみた!

総務課

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スプラトゥーン3の感情分析をしてみた!

こんにちは、総務課のMです。
今回は、以前に別の課で構築した「感情分析システム」を使わせてもらった話をご紹介します!
分析対象としたのは、2022年9月9日(金)に発売された「スプラトゥーン3」というゲームについてです。

スプラトゥーン とは?

スプラトゥーンとは、任天堂が開発した基本4対4の2チームで競う対戦ゲームです。ステージにインクを塗り合い、より多くのスペースを塗った方のチームが勝ちという陣取り合戦です。

インクは陣取りだけでなく、相手を撃って倒しスタート時点に戻すことが可能。陣取り以外のルールもあり、長年愛されてきた理由が沢山あります。

戦いの中で使用できる武器が様々であり、ルールに合わせて武器を変える人もいれば、同じものを使い続ける人もいます。4人の武器編成で勝敗を左右するため、武器選びもすごく大事な要素となります。

スプラトゥーンは、第一作目が2015年5月にWii U専用ソフトで発売されてから、今回でシリーズ第三作目となります。なんと、『スプラトゥーン3』の国内販売本数が、9/9の発売から3日間で345万本(パッケージ版+DL版)を突破したと任天堂から発表がありました。

Nintendo Switch向けソフトの発売後3日間の国内販売本数としては過去最高を記録したそうです!

「前夜祭」から大盛り上がり

2022年8月28日(日)は、発売前の“前夜祭”と呼ばれる「事前ダウンロード」にてスプラ3を体験できる日でした!

その日のTwitterのツイート数は直前までの100倍(約1,500ツイート→150,000ツイートへ)に激増し、あまりのリツイート数に当社感情分析ツールにもエラーが発生するなど影響が出ました。
「うぉぉぉおおおおおおおおお」「キターーーーー」というような、歓喜の雄叫びツイートが目立っていましたね(笑)

感情分析とは??

当社で構築したtwitter感情分析ツールには、大きくわけて「データ収集」「感情分析」「可視化」の3つの機能があります。

特にメイン機能である「データ収集」においては、TwitterAPIを用いて1日数十万件のツイートを保存し、データ分析に活用し得る動作実績を作ることが出来ます。
「感情分析」では、「データ収集」機能で収集したツイートを解析して、発言内容がネガティブ・ポジティブのどちらの性質を持つかを判断する機能を実装しています。

前回、別記事でご紹介した「ポケレジェ感情分析」の際にも使用した、いくつかのハッシュタグやキーワードで絞り込み、Twitterの投稿内容からBIツール「Amazon QuickSight」を用いて感情の可視化を試みたのと同じものです。

参考:自作のTwitter分析システムで「ポケレジェ」のユーザ感情分析をする

Twitter感情分析の流れ

感情分析の処理は以下のような順序で進んでいきます。

  1. Twitterで「キーワード/ユーザーID」といった検索条件を指定して前日のツイート情報を日次で取得
  2. Google Natural Language API(GCP)で、ツイート情報に対して感情分析を実行し、「感情の方向/感情の強さ」を数値化
  3. AmazonS3(AWS)で対象ツイートデータのアーカイブ(保存)
  4. Amazon QuickSight(AWS)BIツールによる蓄積データの可視化、及びデータ分析

今回のデータ収集可視化期間は、発売2週間前〜発売後1週間を対象にしております。

以下は、「#スプラ3」「ウデマエ 」「すりみ連合」というワードを含むツイートから抽出した感情グラフです。

:ポジティブな感情を持つツイート
:どちらとも言えないと判断されたツイート
:ネガティブな感情を持つツイート

8/28の前夜祭は待ちに待った事前ダウンロードということもあり、ポジティブ割合が一時的に目立ちましたが、その後は元に戻りネガポジどちらも一定数のまま9/9の発売後からはポジティブが圧倒的に増えました。

体験者が増えたにも関わらずポジティブが増加していることから、既存ユーザーも新規ユーザーもポジティブな印象が強いことがわかります。

※あくまで個人見解となりますのでご了承ください ※

キャラクター」を分析してみた

次にツイートされた文章の中のある一定のキーワードに絞る「フィルター機能」を用いての結果です。

新キャラクター3名を合わせて「すりみ連合」といいます。

・フウカ

・ウツホ

・マンタロー


3名に対するコメントにそこまで差がないですが、ソフト発売の9/9以降は、ポジティブコメントの割合が徐々に増えていっております。

<<Twitterコメントの一部抜粋>>
★フウカ様推しだけど、ウツホちゃんも可愛いな。
★すりみ連合のウツホちゃん、今までのキャラクターの中でぶっちぎりに好きかもしれない
★マンタローかわええのう

ルール」を分析してみた

スプラトゥーン3のフェス(数ヶ月に1度あるイベント)では、新たなルールが設けられました。
今までは2チームで勝負を行なっていたのですが、今作より3チームに分かれ、三つ巴で争う形式となりました。これまでになかった「新ルール」について絞り込み機能で分析してみました。

始めのうちは皆さん、新ルール説明をよく読まずに参加し、勝ち方がわからない状態で果敢に攻めがちです。

ちなみに筆者もそのうちの一人。。。

「ルールがよくわからない」という投稿や「ルールを理解している人が少ない」といった投稿も目立ちました。
ですが、覚えてしまえば共通認識でプレイできるため、だんだんと勝敗が分散されていき、前夜祭(8/28)直後はネガティブもありましたが、発売日(9/9)以降はポジティブ増加傾向が確認できます。

「機能」を分析してみた

スプラ3では、スプラ2ではもどかしかった機能が改善されている箇所が多くありました。しかし、期待されすぎていた為に「もっとこうしてほしい」というようなネガティブ投稿もあり、まさに賛否両論といったところです。

<<ネガティブコメントの一部抜粋>>

 [ ↓ ] マッチング(対戦相手が選ばれるのを待つ時間)キャンセル機能がない
 [ ↓ ] 8名中1名でも回線が切れると全員が無効試合となる
 [ ↓ ] チャット機能が欲しかった
 [ ↓ ] エモート(勝利したチームがダンスして喜びを表現する)機能をスキップしてほしい

<<ポジティブコメントの一部抜粋>>

 [ ↑ ] マッチング前と、マッチング待機中にロビーで射撃練習が出来る!
 [ ↑ ] カメラ機能が充実したのが嬉しい、バトルメモリー機能は神機能だ…
 [ ↑ ] 同じチームのフレンドさんの情報がわかる!
 [ ↑ ] 着せ替え機能も充実してる

ファンが多いゲームだからからこそ、新機能や回線状況に関するネガコメントは多いですが、「最高!」「神機能!」という声も沢山ありました。3でスプラ初挑戦のプレイヤーからは、機能盛沢山でわからないことも多いといったコメントもありますが、やり込みながら覚えていくのは2と変わらない事かと思います!


2にはなかった新機能に関しては、ポジティブなコメントがどんどん増えており、前作に引き続き凝ったゲームデザインで益々ファンを虜にしていると感じました。
なんやかんや言いつつも待ちに待った待望の3にコメントせずにはいられないファンが数多くいる事がわかる結果となりました。