マーケティングリサーチってなに？～入門編～

こんにちは。MR課Sです。
未経験でこのMR課に入り、立派なリサーチャーになるため日々学習と実践を積み重ねています。

今回は「マーケティングリサーチ」について簡単に解説していきたいと思います！

マーケティングリサーチとは

マーケティングリサーチとは、マーケティング活動の中で発生する課題に対して、様々な手法を用いてデータの収集・調査・分析を行うことです。収集・分析したデータから、課題の発見・市場構造の把握・将来的構造の創造材料などを得ることができます。

マーケティングリサーチを行うことで、消費者のニーズにより近い商品やサービスの提供が可能となります。マーケティングリサーチは、マーケティング課題を解決するための手段としてだけではなく、企業と消費者をつなぐ架け橋であると捉えることもできます。

なぜマーケティングリサーチが必要なのか

マーケティング活動を行う際に、経験則や勘に頼った意思決定がなされている事があります。しかし、経験則や勘に頼った意思決定は、客観的な事実に基づいていないため、実際の市場のニーズと乖離することも多く、ビジネスの成功率が低くなる可能性があります。

マーケティングリサーチを行い、市場の状況や顧客の声を収集して分析することで、客観的な事実に基づいた意思決定が可能になります。そして、ビジネスの成功率を上げることも可能になります。

また、自分達が気づけていなかったニーズや課題を発見することで、ビジネスの方向性を改めるきっかけになることもあります。

マーケティングリサーチの手法

マーケティングリサーチでは、収集・分析するデータの種類によって「定量調査」「定性調査」に分類することができます。ここからは、定量調査・定性調査について、代表的な手法も一緒に紹介していきます。

定量調査

数字で表現されるデータを定量データといい、これを集めて分析する調査を「定量調査」といいます。この調査手法は、主に市場実態の把握や仮説の検証を目的に行われます。

オンラインアンケート

オンラインアンケートとは、インターネット上の調査フォームを利用して調査対象者から回答を得る、インターネットを活用したアンケート調査の手法です。紙でのアンケートに比べて、手間やコストを省くことができ、比較的手軽に実施できるというメリットがあります。

会場調査

会場調査とは、あらかじめに準備した会場に調査対象者を集めて行う、オフラインでのアンケート調査の手法です。会場の手配や調査対象者を現地に集める手間やコストはありますが、回答を100％回収することができるほか、機密性を保つことができるというメリットがあります。

訪問調査

訪問調査とは、調査員が調査対象者の自宅や職場を直接訪問して行う、オフラインでのアンケート調査の手法です。調査員の派遣や対象者の許可が必要になりますが、高い回答率を得る事ができるというメリットがあります。

郵送調査

郵送調査とは、調査対象者にアンケートを郵送し、対象者に回答したアンケートを返送してもらう、オフラインでのアンケート調査の手法です。回答率の低さや返送してもらう手間がありますが、インターネットを使用していない層を含めた幅広い属性の人からデータを集めることができるというメリットがあります。

ホームユーステスト

ホームユーステストとは、商品やサンプルを調査対象者に送付し、一定期間試用してもらった後に意見や感想などをアンケートで回答してもらう調査の手法です。途中での離脱が起こることがありますが、対象者の使用環境に関する情報を得られたり、途中経過を含めた調査ができるというメリットがあります。

定性調査

定量データのように数値化できないデータを定性データといい、これを収集・分析する調査を「定性調査」といいます。この調査手法は、主に仮説の検証や仮説の構築を目的に行われます。

デプスインタビュー

デプスインタビューとは、調査対象者とインタビュアーが1対1でインタビューを行う調査の手法です。情報にバイアスが生じる可能性や、時間・労力などのコストがかかりますが、個人の意見を深く掘り下げることで対象者の心理や行動に関する詳細な情報、潜在的なニーズを知ることができるというメリットがあります。

グループインタビュー

グループインタビューとは、複数人の調査対象者を集めてグループを作り、インタビュアーの質問に対して自由に回答してもらう形式の調査手法です 。一部の対象者の発言に引きずられて意見が偏りやすいなどのデメリットはありますが、対象者同士の発言から活発な議論（グループ・ダイナミクス）が起こりやすいというメリットがあります。

マーケティングリサーチの活用シーン

マーケティングリサーチは様々なシーンで活用されています。
クライアントの課題や目的に応じて、適切な調査方法を選定し実施していくことが大切になっていきます。

サービス改善

既存サービスの改善では、消費者からサービスの課題やニーズを収集・分析し、データに基づいた改善施策の企画・実施を行った後、施策が効果的だったのかを調査します。

新規事業・商品開発

新規事業や商品開発においては、消費者のニーズ・類似商品やサービスの使用実態・サービスのブランドイメージなどを調査し、コンセプト開発を行います。

その後、商品のデザインなどを検討し、試作品の評価調査などを経て、商品やサービスを開発します。ローンチ後は消費者の評価を知る為に顧客満足度や製品浸透度調査などを行います。

おわりに

マーケティングリサーチの基礎について簡単に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
少しでもマーケティングリサーチについて興味をもっていただけたら嬉しいです。