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【前編】人工知能を構築するための重要なポイントは5W1Hを考えること

【前編】人工知能を構築するための重要なポイントは5W1Hを考えること

株式会社ブルームテクノロジー マーケティングリサーチのスタッフです。

当社が人工知能開発をする前に行った調査をもとに記事を書いています。

人工知能(AI)を事業に取り入れようと考えている会社でよくあるのが、経営者などから「人工知能を使って何かやってよ」というものです。

人工知能を構築することが「目的=ゴール」となってしまうと、いざ人工知能ができたとしても思ったような成果を挙げることができないことが多いです。そんなことにならないためにも人工知能を構築する前には段階的に人工知能に何をさせるのかを考え、全体設計する必要があります。

今回は、失敗しない人工知能の構築の考え方について、ポイントを書いてみようと思います。

前回の投稿ではAIは人間を模倣して作られたもので、人間の機能をプログラムで再現し組み合わせることで様々なサービスを作り出していることをお伝えしました。人工知能の得意なことを人間の機能に置き換えた図解で説明していますので、あわせてお読みください。

誰のための人工知能なのか?(WHO)

新聞や雑誌、メディアなどで人工知能やAIの文字を見ない日を探す方が難しいほど、言葉があふれかえっている現代。

競合他社を出し抜きたいという気持ちや、時代に乗り遅れたくない願望の方が強すぎて「誰のための人工知能なのか?」という入り口論をよく考えずに、人工知能を開発しようという企業が多いようです。

これだけ人工知能という言葉を目にしますので、誰でも人工知能が作れるという錯覚に陥るのも仕方ありません。また人工知能を作るという観点だけでいえば、大企業に限らず、中小企業でも構築すること自体は可能なため、あながち間違いではないのです。

その一方で、人工知能を作ってはみたものの思ったような”成果”や”効果”がでないという話を耳にします。

失敗の原因として人工知能をつくるということが先走ってしまって、誰のための人工知能なのかという観点がなかったことが挙げられるようです。もちろん他の要因があって失敗するということもありますが、まずは入り口論を間違えてしまうと、そのあとの全体設計そのものを見直す必要がありますので、注意が必要です。

ではどういった人たちをイメージするかですが、自社を取り巻くステークホルダーから考えていくのが良さそうです。

ステークホルダーとは利害関係者のことを指しています。具体的には株主、経営者、従業員、お客様、取引先の他に金融機関や行政機関なども含まれ、広範囲に及んでいます。

そこから具体的にどういった人たちに向けて人工知能をつくることによってメリットがあるのかをイメージします。つまり具体的なターゲットを絞るということです。

ターゲット像がしっかりとイメージができていないと、後々に考えることにズレやブレが生じてしまいますので、十分な議論をしていきましょう。

なぜ人工知能を作る必要があるのか(WHY)

ターゲット像がイメージができたら、次は人工知能をつくる必要がなぜなのかを考えていきます。ターゲット像のイメージができても、そもそも人工知能をつくる必要がない場合があるからです。

何が何でも人工知能でビジネス課題を解決したいという意気込みはあってもいいかと思いますが、人工知能でなければならない理由が”そこ”にあるのかを考えておかないと、開発にかける費用に見合わないものができてしまう可能性さえあるのです。

もう少しかみ砕いていうと、他の技術やサービスでも代用できるものもあるのではないか?ということです。人工知能という解決手段だけの視野で物事をみてしまうと、生み出される価値が大きい他の方法を見落としがちになりやすくなります。

例えば、商品を販売しているECサイトで、サイトに来た方々に購買を促進する人工知能を使ったレコメンド開発をするとして、そもそも取り扱っている商品のラインナップが悪いとか、トレンドのものでないとか、サイトへの流入が少ないなどの課題があれば、人工知能の構築するよりも、商品開発やサイトの改修、SEOの強化など生み出される価値が大きいわけです。

この場合、お客様にとって魅力のないものを購入させようとしても難しいわけで、先に解決すべき課題を解消してからの方が費用対効果はよいと言えるでしょう。

とはいえ、人工知能を構築するべきか他の解決方法にするべきかの判断ができない場合もあるかと思います。

その場合には次のステップ、いま抱えている課題が「何かを削減する(減らしたい)」のか「何かを増加させる(増やしたい)」要因があるのかを考えるといいと思います。人工知能で解決したいことから考えるのではなく、ビジネスで課題となっていることにフォーカスをあて、そのなかで最重要課題は何かを考えた上で、ビジネスインパクトのあるところに人工知能を活用するのかを判断していくというのが良い方法です。

人工知能開発を成功させるカギ

昨今、人工知能分野に進出する企業は多いかと思います。

人工知能の開発をするうえで一番大事なことは技術力ではなく、全体を俯瞰してみることです。ビジネスのどこに、どんな課題があるのか。社内や業界といった内部要因以外にも、社会的な問題など外部要因も考える必要があるからです。

世の中に人工知能があふれかえってはいますが、そのなかでもうまくいっているサービスというのはアーキテクチャ、プロセス、そして文化を三位一体で変革させているのがその証拠ではないでしょうか。

ビジネス課題を解決するために、特定の技術だけを利用したり精通しておけばよいのではなく、そのときに何が最善なのか、最適な採用技術は何なのかを個別に考えて検討することが重要といえるでしょう。

今回は「人工知能を構築するための重要なポイントは5W1Hを考えること」の前編として、「誰のための人工知能なのか?(WHO)」と「なぜ人工知能を作る必要があるのか(WHY)」について執筆させていただきました。次回は「どのタイプの人工知能を適用するのか(WHICH)」、「どうやって人工知能と分業するのか(HOW)」などについて段階的に説明をさせていただければと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。次回投稿もお楽しみに♪